麹の役割
麹の作り方は日本酒の品質に極めて大きな影響を与える要素です。実際に、麹の品質は最終的なお酒の風味や香りに直結し、お酒の味の大部分を決定づけると言っても過言ではありません。「膨らませ、乾かせ、老なせ」という、農口杜氏の教えに従い、麹菌を効率よく米の内部へ浸透させ、深みのある「旨味」を引き出すことに専念しています。これは単なる製造工程ではなく、妥協を許さない芸術作業です。