新潟県｜青木酒造が造る米焼酎「雪男」名古屋の酒屋｜地酒林屋

『雪男 焼酎』は、その名の由来から製法まで、魅力にあふれる一品です。まず、この焼酎の名前である「雪男」は、江戸後期に雪国越後・魚沼の暮らしを描き、ベストセラーとなった鈴木牧之の『北越雪譜』に登場するエピソードにちなんでいます。特に、「異獣」という章に登場する、旅人に親切な毛むくじゃらの異獣の話が由来となっています。この異獣は、山中で旅人のにぎり飯をもらい、そのお礼として荷物を担ぎ、道案内をするという心温まる存在です。このエピソードは、厳しい自然の中での助け合いや人間と自然の不思議な交流を象徴しています。 『雪男 焼酎』は、新潟県産の酒造好適米「越淡麗」を使用した吟醸酒の酒粕を原料としています。「越淡麗」は、新潟県の豊かな自然環境で育てられた高品質な酒米で、その名の通り、淡麗な味わいと上品な香りが特徴です。この酒米を使用して造られた吟醸酒の酒粕だけを使うことで、『雪男 焼酎』はその豊かな風味と香りを最大限に引き出しています。 製造を手掛けるのは、福岡県の西吉田酒造です。西吉田酒造は、粕取り焼酎の伝統を持つ酒蔵として知られています。粕取り焼酎とは、酒粕を再発酵させて蒸留する方法で作られる焼酎の一種です。この製法により、酒粕の持つ独特な風味や香りが焼酎にしっかりと残ります。西吉田酒造の技術と経験により、『雪男 焼酎』は、ほんのりと香る吟醸香を楽しむことができる逸品に仕上がっています。 この焼酎の最大の魅力は、やはりその香りと風味です。吟醸酒由来の繊細で上品な香りが、飲む人を豊かな味わいの世界へと誘います。また、アルコール度数は25度と適度で、ロック、水割り、お湯割りといった様々な飲み方で楽しむことができます。特に食中酒としても適しており、和食をはじめとする様々な料理と相性が良いのが特徴です。 『雪男 焼酎』は、その名前に込められた物語性と、越淡麗の持つ素材の良さ、西吉田酒造の伝統的な技術が融合した、特別な一品です。日本の文化と自然を感じさせるこの焼酎は、日本酒ファンや焼酎愛好者だけでなく、多くの人々に愛されることでしょう。